企業の成長を支える人事職~人事に向いている人の特徴とは

企業は人材を採用し、育成・登用することで、組織を拡大し、事業における利益を増大させることができます。これらを担うのが人事職。企業経営にとってとても重要なポジションです。それでは人事に向いている人にはどのような特徴があるのでしょうか?

■人に興味・関心がある
人事に向いている人の特徴として、人に興味・関心があるというものがあげられるでしょう。人事の業務は常に従業員と密接に関係しています。従業員を観察する能力が高ければ、配置・異動を決める際に最適な部署を選択できたり、採用においても、自社にふさわしい人材か、スキル適正があるかを見極めることができるでしょう。つまり、人事として仕事をスムーズに遂行するには、人に興味・関心を持つ必要があるのです。

■秘密を守ることができる
人事の業務では、機密情報を取り扱うことも多いため、秘密を守れるかどうかも向き不向きに大きく影響します。もし、普段から秘密を口外してしまうようであれば、人事には向いていないかもしれません。また、口が堅くても機密情報の取り扱いに慣れていない場合、情報漏洩やトラブルを起こしてしまう可能性もあります。そのため、人事として働く際はうっかり口外してしまわないよう十分に注意することはもちろん、機密情報を取り扱っている自覚と責任をもつことが大切です。

■柔軟に対応ができる
人事の業務内容は多岐にわたるため、ときには即時対応を求められることもあります。その時々に応じて、業務の優先順位を変えて、今着手している仕事から一度離れる必要がるかもしれません。または、2つの仕事を同時進行で捌かなければならないこともあるでしょう。そのため、柔軟に対応ができる人は人事の仕事に向いているといえるでしょう。

■相手の立場に立ってものごとを考えることができる
規模を問わず、会社にはさまざまな立場の人が在籍しています。そのため、人事の業務は相手の立場に立ってものごとを考える必要があります。例えば、経営者や役員といった上層部の方もいれば、アルバイトの方もいます。勤務時間ひとつ取っても、「フレックス制度を望んでいる人」もいれば「フルタイムで働きたい人」もいます。全従業員の要望を通すのは極めて困難ですが、相手の立場にたって考えた上で、各々が納得できるような結論を導き出す必要があるといえるでしょう。

■情に流されない、正しい判断ができる
人事は、相手の立場に立ってものごとを考えることが大切ですが、公平な立場から情に流されず正しい判断を下す必要も出てくるでしょう。「あの従業員とは仲がいいから」と特別扱いをしてしまうと、規律が乱れたり混乱を招いたりする可能性があります。そのため、「会社全体にとって最適か」という全体視点で厳しい判断もできる人が人事には向いているといえるでしょう。