【給与計算実務能力検定】とは?

給与計算実務能力検定試験は、内閣府認可の一般財団法人職業技能振興会が認定する資格で、企業や組織に不可欠な給与計算業務についてその知識や遂行能力を判定し、実務能力への確かな評価を与える検定試験です。毎月の給与計算だけではなく、社会保険の手続きや年末調整などといった幅広い業務を理解・遂行できるようになります。

■検定試験の内容
給与計算実務能力検定には1級と2級があり、試験内容がそれぞれ違っています。

【給与計算実務能力検定2級】
2級は、実務上の基礎となる労務コンプライアンス(労働関係法令を遵守したうえで労務管理を行うこと)について正しく理解し、基本的な給与計算を行い、給与明細を作成できるレベルです。
2級をクリアしている給与計算担当者は、一般職員として、通常の給与計算業務をこなせる者とされており、近年の合格率は70〜80%程度となっています。

【給与計算実務能力検定1級】
1級は、労働法令や税務についても正しく理解し、複雑な制度やイレギュラーな給与体系にも対応でき、年末調整を含めた年間を通じて給与計算に関するすべての業務に精通しているレベルです。
社会保険や税務などに付随する手続きを行うことができ、給与計算業務のリーダーとして管理できる者とされており、近年の合格率は40~60%程度です。

■給与計算実務能力検定取得のメリット
①転職などの際に有利になる
組織において給与計算のスキルは必要不可欠なものです。特に、管理部門の労務や経理などにおいては、直接実務に結びつきます。資格を取得することで客観的に自身のスキルを証明できるようになるため、採用担当者から人事労務業務のプロとしてプラス評価されるので、このような職種に転職したいと考えている人にとってはメリットになるでしょう。

②スキルアップにつながる
受験勉強を通じて体系的な業務知識がマスターできるので、給与計算関係の業務を行っている人はスキルアップができます。ただ会社で給与計算業務をしているだけでは、給与計算ソフトでただ数字を打ち込んでいるだけでその背後にある知識などを身につけることができないケースもあります。
検定を受けるために幅広い知識をインプットすることで、より一層のスキルアップが見込めるでしょう。

このように、給与計算実務能力検定の資格取得は、給与計算業務を正しく行うために必要な社会保険の仕組みや労働法令、所得税・住民税等の税法などの幅広い知識が身に付くので、人事・経理などの管理部門で勤務する方には実務上においても、人事評価においてもプラスとなりますし、社会保険労務士事務所などのように、人事労務コンサルタントの会社への転職の際には、資格を取得している人は優遇されることもあります。こういったメリットを享受するためにも一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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